Creemaの手数料は、2025年11月5日の改定で「計算のしかた」そのものが変わりました。ポイントは一つ——成約手数料の対象が「作品の販売価格」から、送料まで含めた「決済総額」に変わったことです。本記事は、料率が変わっても使える計算式と、改定前後を比べた実計算例で「いくら引かれるか」をその場で出せるようにします。
Creemaの販売手数料(成約手数料)の計算式は、改定後はこの一行に集約できます。
成約手数料 = 決済総額(作品代+オプション+ラッピング+送料)× 料率
2026年時点の料率は 税抜9.7%(税込10.67%) です。料率は改定されるため、最新の数字は必ずCreema公式の料金ページでご確認ください。料率の暗記より、上の「決済総額 × 料率」という形を覚えておけば、率が変わっても同じ手順で計算できます。
改定の中身を、変わる前後で並べるとこうなります。
| 項目 | 〜2025年11月4日(改定前) | 2025年11月5日〜(改定後) |
|---|---|---|
| 手数料の対象 | 販売価格(作品+オプション) | 決済総額(作品+オプション+ラッピング+送料) |
| 料率 | 税抜10%(税込11%) | 税抜9.7%(税込10.67%) |
数字だけ見ると「料率が11%→10.67%に下がった」と読めます。ですが本当の変更点は料率ではなく「対象(かける元)」です。改定前は作品代だけに手数料がかかっていましたが、改定後は送料・ラッピング代まで含めた決済総額に手数料がかかるようになりました。
作品代2,000円、購入者が支払う送料500円(オプション・ラッピングなし)のケースで、改定前後の成約手数料を計算します。
| 項目 | 改定前(〜2025/11/4) | 改定後(2025/11/5〜) |
|---|---|---|
| 手数料の対象額 | 2,000円(作品のみ) | 2,500円(作品+送料) |
| 料率 | 税込11% | 税込10.67% |
| 成約手数料 | 2,000 × 11% = 220円 | 2,500 × 10.67% ≒ 267円 |
同じ取引でも、手数料は 220円 → 約267円 と約47円増えました。料率は下がったのに手数料が増えたのは、送料500円が新たに手数料の対象に入ったためです。送料が高い作品ほど、この差は大きくなります。逆に送料がほとんどかからない小物では、料率が下がったぶん手数料がわずかに減ることもあります。
手数料を出したら、そこから「実際に手元に残る額」まで計算しておくと価格設定に使えます。手順は4つです。
式にすると 手取り = 決済総額 − 成約手数料 − 振込手数料 − 原価 − 実送料。料率の数字が将来また変わっても、この引き算の順番はそのまま使えます。
成約手数料とは別に、売上金を口座へ受け取るときに振込手数料がかかります。これも2025年11月の改定対象に含まれており、通常の振込のほか、早く受け取る「スピード振込」では振込対象額に対して所定の料率(税込)が別途かかる仕組みです。具体的な金額・料率は改定や受け取り方法で変わるため、最新はCreema公式の料金案内でご確認ください。手取りを正確に出したいときは、この振込手数料も忘れずに差し引きます。
手数料が決済総額(送料込み)にかかるようになったぶん、欲しい手取りから逆算して価格を決めると赤字を防げます。考え方は次のとおりです。
(欲しい手取り + 原価 + 実送料) ÷ (1 − 料率) を目安価格の出発点にします(実際は送料の扱いで調整)。Creemaに加えてminne・メルカリ・BASEなどでも売っていると、販路ごとに料率も明細の形式も違い、全体でいくら手数料を払ったかが見えにくくなります。各サービスの売上CSVをまとめて読み込めば、販路ごとの手数料・送料・原価を区分どおりに集計し、全販路を合算した利益と月別の推移がそのまま分かります。改定で料率が変わった月も、明細に出ている実額をそのまま拾うので計算ミスが起きません。
Creema・minne・メルカリ・BASEなどの売上CSVを読み込むだけで、成約手数料・送料・原価を差し引いた利益と利益率を自動集計。月別集計・確定申告用の費目区分CSV出力にも対応(ファイルはブラウザ内処理・送信しません)。
経費の側を手で記録するなら、費目区分のまま書ける無料テンプレもどうぞ。