売上の自動集計ツール / 読みもの
BASEの手数料の計算とシミュレーション

BASE手数料のシミュレーション
サービス利用料+決済手数料を分解した実計算

BASEの手数料は 決済手数料(3.6%+40円)+サービス利用料(3%)2階建てです。だから「○%」の一本では出せません。逆に言えば、2つを足すだけと分かれば、料率が将来変わっても同じ手順でシミュレーションできます。1件ずつの分解計算と、価格帯ごとの手取り早見表・実質料率まで一気に整理します。

最終更新:2026-06-29

結論:BASEの手数料は2つを足すだけ(スタンダードプラン)

BASEで商品が1件売れたとき、無料で始められるスタンダードプランでは次の2種類の手数料が差し引かれます。

手数料合計 =(販売価格 × 3.6% + 40円)+(販売価格 × 3.0%)

つまり覚えるのは「3.6%+40円を引く → さらに3%を引く」の2ステップだけ。上の値は2026年時点のもので、改定があるため最新はBASE公式の料金ページで確認してください。料率の数字を暗記するより、この「2つを足す」形を覚えるのが、改定に強い計算法です。

スタンダードプランの手数料を1件ずつ分解(実計算)

具体的な数字で1件分を分解してみます。販売価格3,000円の商品が1件売れた場合(スタンダードプラン)はこうなります。

項目計算金額
決済手数料(料率)3,000 × 3.6%108円
決済手数料(固定)+ 40円/注文40円
サービス利用料3,000 × 3.0%90円
手数料合計108 + 40 + 90238円
入金額(手取り・送料別)3,000 − 2382,762円

ここで効いてくるのが固定の40円です。料率(3.6%+3%=6.6%)だけなら3,000円で198円ですが、それに40円が乗って238円。販売価格が小さいほど、この40円の重みが相対的に大きくなります。次の早見表でその効きが一目で分かります。

価格帯ごとの「手取り」早見表と実質料率

スタンダードプランで、販売価格ごとに手数料合計・手取り(送料別)・実質料率を出した早見表です。実質料率は 手数料合計 ÷ 販売価格 で、「結局、価格の何%が手数料か」を表します。

販売価格決済(3.6%+40円)サービス(3%)手数料合計手取り実質料率
500円58円15円73円427円約14.6%
1,000円76円30円106円894円約10.6%
3,000円148円90円238円2,762円約7.9%
5,000円220円150円370円4,630円約7.4%
10,000円400円300円700円9,300円約7.0%

注目したいのは実質料率の動きです。料率は一定(6.6%)なのに、実質料率は500円で約14.6%、10,000円で約7.0%と大きく下がります。原因は固定の40円。安い商品ほど40円が重くのしかかるため、低単価品ほど手数料負けしやすいのがBASE(とくにスタンダードプラン)の計算上のクセです。少額の商品はまとめ売りやセット販売で1注文あたりの単価を上げると、40円の負担が薄まります。

※ 送料は別途かかります(出品者負担で発送した分)。上の手取りは手数料だけを引いた金額で、送料込みで出品した場合はここからさらに送料が引かれます。

欲しい手取りから販売価格を逆算する

「この手取りが欲しい」から販売価格を決めたいときは、上の式を逆に解きます。スタンダードプランの手取りは 手取り = 販売価格 ×(1 − 0.066)− 40 = 0.934 × 販売価格 − 40 なので、逆算式はこうなります。

必要な販売価格 =(欲しい手取り + 40)÷ 0.934

送料込みで出すなら、欲しい手取りに送料を足してから割ります((手取り + 送料 + 40)÷ 0.934)。料率が改定されても、0.934 の部分を「1 − 合計料率」で置き換えるだけで同じように逆算できます。

スタンダード vs グロース:どちらが得かの分岐点

BASEには月額0円のスタンダードプランのほかに、月額制のグロースプランがあります(2026年時点)。手数料体系が違うので、売上規模によって有利・不利が入れ替わります。

項目スタンダードプラングロースプラン
月額0円16,580円(2026時点・支払い方法で異なる)
決済手数料3.6% + 40円/注文2.9%
サービス利用料3.0%0%(なし)
1件あたりの実質6.6% + 40円2.9%(+月額が別途)

分岐点は「月額16,580円を、手数料の差で取り返せるか」で決まります。1件あたりの手数料の差は、料率で 6.6% − 2.9% = 3.7%、さらに固定の40円。月の売上を S、注文件数を N とすると、損益が一致するのは次の式のときです。

0.037 × S + 40 × N = 16,580

平均単価(S ÷ N)によって分岐ラインは動きます。ざっくりの目安はこうです。

平均単価グロースが得になる月商の目安
3,000円約33万円〜
5,000円約37万円〜
10,000円約40万円〜

大づかみには月商30〜40万円あたりが分岐点で、これを安定して超えるならグロースプランで手数料を下げたほうが有利になりやすい、という見立てになります。月額・料率は改定されるため、実際の判断は公式の最新料金で再計算してください。なお、Pay IDアプリ経由の注文は手数料体系が異なる場合があるため、明細で実際に引かれた額を確認するのが確実です。

確定申告に効く「手数料の集計」のしかた

BASEでの販売を続けて申告が必要な規模になると、1件ずつの手取りより1年分の合計を区分ごとに出すことが大事になります。ここで多い取りこぼしが、BASEから入金された金額(手数料・送料が引かれた後)をそのまま売上にしてしまうことです。これだと売上が小さく出て、本来経費にできる手数料・送料を計上できません。

正しくは、次のように区分を分けて集計します。

集計する区分BASEでの中身どこで把握するか
売上(収入)販売価格(手数料が引かれるの金額)注文データ・売上の明細の「商品代金/販売価格」
決済手数料販売価格×3.6%+40円/注文明細・売上CSVの手数料の列
サービス利用料販売価格×3.0%(スタンダードの場合)明細・売上CSVの利用料の列
送料出品者が負担した発送費用発送時の配送伝票・送料の記録(出品者負担分のみ)

イメージは「3,000円で売れたら、売上3,000円・決済手数料148円・サービス利用料90円を別々に積み上げる」です。年末にこの区分ごとの合計を出すと、売上合計 − 手数料合計 − 送料合計 − その他経費 でその年のもうけ(所得)の素地ができます。区分を最初から分けておくのがいちばん楽です。

なお、どの支出が経費に当たるか(経費該当性)・申告が必要かどうか・所得区分や控除などの税務上の取扱いは、状況によって個別に変わります。判断に迷うものは税理士または所轄の税務署にご確認ください。本記事は計算と集計のしかたを整理する一般的な解説で、税の判断は行いません。

手で足すとズレる:売上CSVで一発集計する

注文が増えると、1件ずつ電卓で「3.6%+40円」と「3%」を引いて合計するのは現実的ではありません(必ずどこかで足し間違えます)。BASEの注文・売上データはCSVで書き出せるので、手で転記せずCSVを読み込んで区分ごとに合計するのが確実です。

売上CSVを読み込むだけで、売上・決済手数料・サービス利用料・送料・原価を区分ごとに自動集計します。1件ずつ電卓を叩く必要はありません(ファイルはブラウザ内で処理し、どこにも送信しません)。

→ 無料で売上CSVを集計する

経費を費目区分のまま記録しておくと、年末の合計が一瞬で済みます。記入例つきの無料テンプレもどうぞ。

→ 経費区分テンプレ(CSV・記入例つき・無料)をダウンロード

よくある計算ミス

関連:minneの手数料計算Creemaの手数料計算(改定)個人事業主の物販まとめ(母艦)

※ サービス利用料・決済手数料・月額などの金額は2026年時点のもので、改定される場合があります。最新の正確な料率・料金は必ずBASE公式の料金ページでご確認ください。経費該当性・申告要否・所得区分など税務上の取扱いは、税理士または所轄の税務署にご確認ください。当ツールは集計・整理までを行い、税の判断は行いません。