せどり・転売で「思ったより手元に残らない」のは、たいてい販売手数料と送料を引き忘れているからです。利益を出す計算式はひとつだけ。式と実例、そして利益率の出し方まで、料率が変わっても使える形でまとめました。
1商品あたりの利益は、次の引き算で出ます。覚えるのはこの式だけで十分です。
振り込まれた金額(入金額)は、すでに手数料や送料が引かれた後のことが多く、そのまま「利益」だと思うと計算が狂います。売値は引かれる前の販売価格でとらえ、手数料・送料は別々に引くのがコツです。
メルカリで中古ゲーム機を売ったケースで、実際に数字を入れてみます。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 売値(販売価格) | 15,000円 | 購入者が払った金額 |
| 仕入(原価) | 8,000円 | 仕入れ代金 |
| 販売手数料 | 1,500円 | 販売価格の10%(メルカリの例) |
| 送料 | 700円 | 宅急便60サイズ・出品者負担 |
| その他経費 | 100円 | 梱包材・宛名シール |
売値だけ見ると「15,000円も売れた」と思いがちですが、手数料・送料・経費を引くと手元に残るのは4,700円。ここを把握しておかないと、「売れているのに増えない」状態になります。
せどりでは「利益率」と「ROI(投資利益率)」の2つがよく使われます。分母(割る数)が違うだけで、意味も使いどころも変わります。
先ほどの「利益4,700円」で計算すると、
仕入れ資金を回して稼ぐせどりでは、ROI(仕入れがどれだけ増えるか)を判断軸にする人が多いです。一方、確定申告や事業全体の健全さを見るときは利益率が向きます。どちらも「まず利益を出してから割るだけ」なので、利益さえ正しく出せれば両方すぐに計算できます。
手数料の料率は販路ごとに違い、改定もあります。だからこそ大事なのは料率の暗記ではなく、「販売価格 × 料率=手数料」を明細から拾う計算の型です。型さえあれば、料率が変わっても同じ手順で計算できます。
計算の型はどの販路でも同じです。
手数料 = 販売価格 × その販路の料率(明細に金額が出ていればそれをそのまま使う)。あとは冒頭の式に当てはめるだけです。
1商品ずつなら電卓で足りますが、月に何十件も売ると手計算では必ずズレます。同じ式を表(CSV)に並べて、列ごとに合計するのが確実です。
| 商品 | 売値 | 仕入 | 手数料 | 送料 | 経費 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中古ゲーム機 | 15,000 | 8,000 | 1,500 | 700 | 100 | 4,700 | 31.3% |
| 古本セット | 3,000 | 500 | 300 | 300 | 50 | 1,850 | 61.7% |
| 中古家電 | 20,000 | 14,000 | 2,000 | 1,000 | 150 | 2,850 | 14.3% |
| 合計 | 38,000 | 22,500 | 3,800 | 2,000 | 300 | 9,400 | 24.7% |
全体の利益率は 利益合計 ÷ 売値合計 = 9,400 ÷ 38,000 = 約24.7%。商品ごとに利益率はバラつきますが(古本はROIが高く、家電は薄利)、合計で見ると全体像がわかります。「どの商品が薄利か」を1行ずつ見える化できるのが表で計算する最大の利点です。
上の表と同じ 日付・販路・商品名・売値・手数料・送料・原価 をそのまま記録できる無料CSVテンプレを用意しました。記入していくだけで、利益と利益率を区分どおりに集計できます(Excel・Googleスプレッドシート・Numbersで開けます)。
→ 売上・利益管理テンプレ(CSV・記入例つき・無料)をダウンロード
各販路の売上CSVをそのまま読み込めば、売値・手数料・送料・原価を区分ごとに自動集計し、利益と利益率まで一発で出せます。手で転記しないのでズレません(ファイルはブラウザ内で処理し、外部に送信しません)。