メルカリの手取りは 販売価格 −(販売価格×10%)− 送料 で決まります。料率を暗記するより、この引き算の形を覚えてしまえば料率が変わっても使えます。価格帯ごとの早見表と、確定申告で取りこぼさない手数料の集計のしかたまで一気に整理します。
メルカリで商品が売れたとき、出品者の手元に残る金額(手取り)は次の式で出ます。
手取り = 販売価格 −(販売価格 × 10%)− 送料(出品者負担分)
つまり覚えるのは「10%を引く → 送料を引く」の2ステップだけ。料率が将来変わっても、この引き算の順番は変わりません。
まず送料を別にして、販売手数料10%だけを引いた金額です。送料は配送方法で変わるので、いったん切り離して見ると計算が崩れません。
| 販売価格 | 販売手数料(10%) | 手数料を引いた金額 |
|---|---|---|
| 500円 | 50円 | 450円 |
| 1,000円 | 100円 | 900円 |
| 3,000円 | 300円 | 2,700円 |
| 5,000円 | 500円 | 4,500円 |
手数料は10%なので、販売価格の下1桁を落とす感覚(例:3,000円→300円)で暗算できます。あとはここから送料を引くだけです。
送料込みで出品した場合、上の金額からさらに送料が引かれます。代表的な配送方法の送料(らくらくメルカリ便の例・2026年時点。改定があるため最新は公式で確認)を当てはめると、手取りはこうなります。
| 販売価格 | 手数料(10%) | 送料(例) | 手取り |
|---|---|---|---|
| 500円 | 50円 | 210円(ネコポス) | 240円 |
| 1,000円 | 100円 | 210円(ネコポス) | 690円 |
| 3,000円 | 300円 | 450円(宅急便コンパクト) | 2,250円 |
| 5,000円 | 500円 | 750円(宅急便60サイズ) | 3,750円 |
ここで分かるのは、低価格ほど送料と手数料の比率が重いということです。500円の品はネコポス送料210円+手数料50円で、手取りは240円。送料が固定でかかる以上、安い品はまとめ売り・送料の安い配送方法を選ばないと利益が残りにくくなります。配送方法ごとの送料(ネコポス210円・宅急便コンパクト450円+専用箱・宅急便750円〜など)は変動するため、出品前に必ず最新の送料表で確認してください。
「いくらで出せば希望の手取りになるか」を逆算するときは、必要販売価格 =(欲しい手取り + 送料)÷ 0.9 が使えます。たとえば送料210円で手取り1,000円が欲しいなら、(1,000+210)÷0.9=約1,345円。端数を切り上げて1,350円前後で出す、という決め方ができます。
物販を続けて申告が必要になる規模になると、1件ずつの手取りより1年分の合計を区分ごとに出すことが重要になります。ここで多い取りこぼしが、振り込まれた金額(手数料・送料が引かれた後)をそのまま売上にしてしまうことです。これだと売上が小さく出て、本来経費にできる手数料・送料を計上できません。
正しくは、次のように区分を分けて集計します。
| 集計する区分 | メルカリでの中身 | どこで把握するか |
|---|---|---|
| 売上(収入) | 販売価格(手数料が引かれる前の金額) | 取引画面・売上の明細の「商品代金/販売価格」 |
| 販売手数料 | 販売価格×10%(売れるたびに発生) | 明細の「販売手数料」の行 |
| 送料 | 出品者が負担した発送費用 | 明細の「送料」の行(出品者負担分のみ) |
| 振込手数料 | 売上金の出金1回ごとのコスト | 振込履歴(発生した分) |
イメージは「1,000円で売れたら、売上1,000円・手数料100円・送料210円を別々に積み上げる」です。年末にこの区分ごとの合計を出すと、売上合計 − 手数料合計 − 送料合計 − その他経費 でその年のもうけ(所得)の素地ができます。区分を最初から分けておくのがいちばん楽です。
なお、どの支出が経費に当たるか(経費該当性)・申告が必要かどうか・所得区分や控除などの税務上の取扱いは、状況によって個別に変わります。判断に迷うものは税理士または所轄の税務署にご確認ください。本記事は計算と集計のしかたを整理する一般的な解説で、税の判断は行いません。
取引が増えると、1件ずつ電卓で手数料を引いて合計するのは現実的ではありません(必ずどこかで足し間違えます)。メルカリの売上明細はCSVで書き出せるので、手で転記せずCSVを読み込んで区分ごとに合計するのが確実です。
売上CSVを読み込むだけで、売上・販売手数料・送料・原価を区分ごとに自動集計します。1件ずつ電卓を叩く必要はありません(ファイルはブラウザ内で処理し、どこにも送信しません)。
経費を費目区分のまま記録しておくと、年末の合計が一瞬で済みます。記入例つきの無料テンプレもどうぞ。