結論から言うと、メルカリの利益は 販売価格 −販売手数料(10%) −送料 −仕入(原価) で出ます。「3,000円で売れた」がそのまま利益ではありません。この記事は、引き算の順番・利益率の出し方・販売価格別の手取り早見表・赤字を防ぐ最低価格の逆算まで、計算でつまずく所だけを実例で解きます。
メルカリの手取り利益は、次の式だけ覚えれば出せます。
利益 = 販売価格 − 販売手数料(10%) − 送料 − 仕入(原価)
振り込まれる金額=利益ではありません。売上金として表示されるのは「販売価格 − 手数料」までで、送料も差し引かれた後の数字です。そこからさらに自分の仕入を引いて、ようやく本当の利益になります。
送料込みで出品した商品が3,000円で売れ、送料700円・仕入800円だった場合です。
| 項目 | 金額 | 計算 |
|---|---|---|
| 販売価格 | 3,000円 | 出品して売れた値段 |
| 販売手数料(10%) | − 300円 | 3,000 × 0.10 |
| 送料(らくらくメルカリ便・例) | − 700円 | 出品者負担ぶん |
| 仕入(原価) | − 800円 | 仕入れ代・材料費 |
| 手取り利益 | 1,200円 | 3,000 − 300 − 700 − 800 |
利益率は 1,200 ÷ 3,000 = 40%。もし送料を700円→210円の発送方法に変えられれば、利益は1,690円・利益率は約56%に上がります。送料の選び方だけで利益が大きく動くのが、メルカリの利益計算の勘所です。
まず「手数料だけ」を引いた早見表です。暗算の基準になります(手数料は販売価格の10%なので、価格の1割を引くだけ)。
| 販売価格 | 手数料(10%) | 手数料を引いた額 |
|---|---|---|
| 500円 | − 50円 | 450円 |
| 1,000円 | − 100円 | 900円 |
| 2,000円 | − 200円 | 1,800円 |
| 3,000円 | − 300円 | 2,700円 |
| 5,000円 | − 500円 | 4,500円 |
| 10,000円 | − 1,000円 | 9,000円 |
次に、送料と仕入まで引いた「手取り利益」のケース別早見表です(送料・仕入は一例。あなたの実数に置き換えてください)。
| 販売価格 | 手数料10% | 送料(例) | 仕入(例) | 手取り利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | − 100 | − 210 | − 300 | 390円 | 39% |
| 1,500円 | − 150 | − 210 | − 400 | 740円 | 49% |
| 3,000円 | − 300 | − 700 | − 800 | 1,200円 | 40% |
| 5,000円 | − 500 | − 750 | − 1,500 | 2,250円 | 45% |
| 10,000円 | − 1,000 | − 850 | − 3,000 | 5,150円 | 約52% |
同じ「販売価格の1割が手数料」でも、送料と仕入が小さい安価な商品ほど、手数料・送料が利益を食う割合は大きくなります。1,000円の商品で送料210円・仕入300円だと、利益は390円しか残りません。
利益計算で取り違えやすいのが送料です。サイズ・重さで変わるため、代表的な目安を載せます(料金は改定されます。最新は必ずメルカリ公式の送料一覧で確認してください)。
| 発送方法 | サイズ/重さの目安 | 送料の目安 |
|---|---|---|
| ネコポス | A4・厚さ3cm・1kg以内 | 210円 |
| 宅急便コンパクト | 専用BOX(薄型/箱型) | 450円+専用BOX 70円 |
| 宅急便 60サイズ | 3辺合計60cm・2kg以内 | 750円 |
| 宅急便 80サイズ | 3辺合計80cm・5kg以内 | 850円 |
| 宅急便 100サイズ | 3辺合計100cm・10kg以内 | 1,050円 |
大きい物ほど送料が重く、利益を圧迫します。出品前に「この商品はどのサイズで送るか」を決め、その送料を計算に入れておくと赤字を避けられます。
「いくらまで値下げに応じてよいか」は、計算式を逆さにすると一発で出ます。手数料が10%なので、手元に残る割合は90%。利益がちょうどゼロになる価格は次の式です。
損益ゼロの価格 = (送料 + 仕入) ÷ 0.9
目標の利益も確保したいなら、こうします。
必要な価格 = (送料 + 仕入 + 欲しい利益) ÷ 0.9
例:送料700円・仕入800円・利益を最低1,000円残したい場合 →(700 + 800 + 1,000) ÷ 0.9 = 約2,778円。つまり2,778円を下回る値下げは利益1,000円を割ります。この「最低ライン価格」を出品前にメモしておくと、交渉で慌てて赤字を切らずに済みます。
利益率は 利益 ÷ 販売価格 で出します。3,000円で利益1,200円なら40%。利益率を見ると、「手数料・送料・仕入を引いた後に、価格の何割が自分に残るか」が一目で分かり、商品ごとの良し悪しを比べられます。安く回転させる商品か、利益率の高い商品に絞るかの判断材料になります。
1件ずつ電卓で計算するのは、月に何十件も売れると現実的ではありません。メルカリの売上CSV(取引履歴)を使えば、販売価格・手数料・送料をまとめて合計し、月別の利益・利益率を一気に出せます。仕入(原価)の列を足せば、手取り利益までそのまま集計できます。
売上のCSVを貼り付け・アップロードするだけで、手数料・送料・原価を差し引いた利益と利益率を自動集計します(ファイルはブラウザ内で処理し、サーバーに送信しません)。月別集計と、確定申告用の集計CSV出力にも使えます。
仕入・送料を手元で記録しておきたい場合は、日付・費目区分・品目・金額を書くだけの無料テンプレもどうぞ。